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サンパウロで生まれバンコクで育った息子と、オヤジの「対話」(ダイアログ)を通じて世相を読む挑戦!

by dialog25501122
 
2014年東京六大学野球秋季リーグ戦応援部幹部を語る(2)
 前回に続き、2014年東京六大学野球秋季リーグ戦における応援団(部)幹部についての独断的評価をまとめた。

 【立教】団長・伊藤君はいま、まさに天王山ともいえる第7週の対明治戦を控えて、どんな思いでいるだろうか。1年生の時から、学生応援席を元気にやる気満々で縦横無尽に走り回っていた若者は、今季ようやく悲願達成を目前にしている。早朝ウオーキングの途中にたまたま立ち寄った神宮球場で見たのが、伊藤君の「光速旋回拍手」だった。両肩が脱臼しないかと心配になった。その後、他大学のリーダーたちも同じようにやっているのを見たが、やはり初めて見た伊藤君の動作が一番鮮烈だった。彼の応援の姿から何度も元気をもらった。

 学生応援席には、母校の現役の学生のほかに、うるさ型のOBやファンが多数詰めかける。先頭から5~6列はたいがい常連の人たちだ。伊藤君は、応援やエールの最中の私語、ヤジに対してうるさ型の人にもきちんと説明して納得させてきた。その場面を何度か目撃した。

 勝てば感極まって涙し、負ければ悔し涙を流す。根が正直だからこそ、応援にもその姿勢が反映された。彼もまた、六大学応援部リーダー幹部のトップの一角を占めるにふさわしい。

 リーダー長・北村君もよくやった。立教のリーダー部はこのところ部員が少なく、今季は伊藤君と北村君の2人だけ。来季は幹部不在である。北村君と伊藤君のコンビネーションもよかった。2人が秋季リーグで野球部を優勝に導いたうえで、団祭「十字の下で」で最後にどんなパフォーマンスを見せるのか、とても楽しみにしている。

 【法政】今年の正月2日、箱根駅伝を元箱根で観戦した時、僕のすぐ後ろで懸命に応援のエールを送っていたのが、いまの陣容になった法政だった。下級生2年(当時)の風間君が露払いの形で先着し、続いて到着したのが幹部のリーダー長、住友君(当時3年)だった。3年の春季あたりから注目していたが、幹部になってさらに演舞が進化した。僕は住友君も六大学応援部リーダー幹部のトップの一角に推したいと思う。

 法政のリーダー長は歴代、かなり厳格とされる。下級生の前ではまず表情がゆるんだことはないはずだ。住友君も同様に、ふだんのさわやかな青年の顔が、試合前の下級生の指導の時から鬼のような形相に一変する。まるで殴りかかるようにバケツで水をかける、怒鳴る、蹴る。威厳ある姿に、その場が引き締まる。いまの法政は、応援団のまとまりという点では六大学の中でもトップクラス。それはやはり、リーダー長の要因が大きい。

 団長・隠岐君は幹部になったとたん、髪をストレートにし、メガネを外してコンタクトに替えた。下級生の時には感じなかったものが幹部になってプラスされた。それはなにか、分析するのは難しいが、会社組織と同様に、「団長」というポストがその人となりを一回り大きくしたのだと思う。ただ残念ながら、僕の中では昨季の団長・原君の水準には及ばない。原君や、これまた実に素晴らしかった副団長・鳥羽君に共通する風格、カリスマのようなものは今季の幹部からは感じられない。

 副団長・草場君がエラいのは、4年間ずっと時代の流れに逆行するような古いタイプの応援団スタイルに徹したことだ。風貌だけみると、まさにやくざ。応援団が時流に乗って徐々に洗練されていく中で古風なスタイルを踏襲してきた。彼のようなタイプもまた、しばらく六大学応援部の中からは出まい。その意味で貴重な存在といえる。

 ただし、草場君には明らかに粗(あら)がある。「チャンス法政」の突きに、まるで迫力がない。突きだすこぶしの先が下を向いてしまっているのだ。なぜか。理由は簡単。腰が高いままで、十分に落としていないのだ。だから、安定を欠いたまま、突きだすこぶしの先が下を向く。さらにはっきりいえば、テクの技術が甘い。そのいかつい容貌でカバーしているように見えはするが、よくよく観察すると実は下級生よりも切れがない。息切れしているようにも見える。だから、下級生にとってテクの参考にはならない。幹部になって少しふっくらしたのが要因ではないか。あのいかつい容貌に見合うだけのテクを振ってほしい。修正は急務だ。

 
 幹部3人が12月の「オレンジの集い」でどんな集大成を見せてくれるのか、これも楽しみである。

 【明治】残念ながらいまの六大学の応援部リーダーの中では最も弱小。リーダー(応援指導班)出身の幹部は2人だが、高安君、遠藤君ともに甲乙つけがたい。高安君は下級生の時からなんとなく、「応援団」を思わせる雰囲気があった。対照的に遠藤君は少し頼りないように見えた。しかし、幹部になると違った。幹部にふさわしい演舞である。

 しかし正直、僕はまだ明治の応援団の応援指導班の内情がよく理解できていない。だから、過小に評価している点があるかもしれない。確かに学生応援席の動員力はある。でもそれが野球や応援を見に来る人たちなのかといえば、その理由がよくわからない。例えば、本当に応援が魅力的なら、OBOGに限らず熱心は明治ファンがつくはずだが、熱烈な人は何人かいるがかなり限定的な印象があり、広がっているような感じはない。再興途上にあるので、いまはその過程を見ているしかないが、来季以降、リーダー下級生の中から「逸材」「秘密兵器」と驚嘆されるような次代を担う学生が現れることを切に願う。

 【結論】こうして俯瞰(ふかん)してみると、リーダー幹部を「個」としてとらえると、優劣をつけるのは極めて難しいが、順不同ながら、トップグループは木暮さん(早稲田)、伊藤君(立教)、江﨑君(東大)、住友君(法政)。リーダー幹部の総合力では東大、立教、法政というのが僕の評価である。

 ※次回から、リーダー下級生編。
by dialog25501122 | 2014-10-22 16:12
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